華鳩蔵開き - 警察じゃけぇ、何をしてもええんじゃ -
音戸の瀬戸へ
GWは例年華鳩の蔵開きがあります。今年のGWは広島だったので出掛けてきました。
快速広行きに乗って呉へ。
呉駅で倉橋に向かうバスに乗って「音戸市民センター」で下車しました。
バス停は隠度交差点近く、二つの音戸大橋が重なって見えるあたりです。
榎酒造
5分ほど歩いて榎酒造へ。
やって来ました華鳩蔵開き。
蔵の中には参加者が一杯。円卓に榎酒造の酒がズラッと並んでいて、それを回りながら色々な酒を楽しんでいました。
テーブルにお猪口が置いてあって、それを手に取ってめいめいが好きな酒を好きなだけ、というスタイルでした。
酒好きが来ているっていうより、華鳩好きが来ているっていう感じでしたね。
蔵の人がこまめに和らぎ水を注いで回っていました。
和らぎ水は榎酒造の井戸水という事でした。
色々旨かったのですが左から3番目の純米大吟醸を買いました。
こっちのテーブルは貴醸酒です。
人の好さそうなおじさんが来て、丁寧に貴醸酒の説明をしてくれました。
家に帰ってから買ったお酒と一緒に入れられていた案内を見ると、このおじさんは三代目社長、現会長の榎徹さんでした。
貴醸酒は普通の容器に長いこと置いていても味が変わっていくそうです。
榎酒造では一部はオークの樽に入れて熟成しています。これはウイスキーのような色になるわけですが、色がついて甘くなったお酒は欧州では受けが良いそうです。
また酸味を出すために焼酎で使う白麹を使うのだそうです。この中では比較的甘くない一番右の貴醸酒を一本もらいました。
音戸の舟唄
全然知らなかったのですけれど音戸の舟唄の披露が予定されていて、保存会の方々が歌ってくれました。
一番右のおじさんはシャモジを繋いだような器具を持っています。これを動かすとギィーギィーと櫓を漕いでいるような音が出ます。
赤い幟の前のおじさんは櫓を漕いでいるさまを真似ています。ほんとの櫓は4mほどあるそうです。
そして筒をもったおばさんが筒を傾けるとシャーシャーと波の様な音がします。
小学生の歌い手も登場。
右の子はコンテストの予選を勝ち抜いてフラワーフェスティバルのステージに立つという事でした。
上手だったので盛り上がりました。
二時間以上、唄を聴いて日本酒をたのしんでからバスで呉駅に戻りました。
GWに広島にいる時はまた行きたいですね。
警察じゃけぇ、何をしてもええんじゃ
呉駅には呉市でロケをやった映画のポスターが貼ってありました。
「この世界の片隅に」で注目された呉がロケ地として今年押しているのはコレです。
「孤狼の血」、孤狼って言葉は初めて聞きましたね。
「警察じゃけぇ、何をしてもええんじゃ」
まあ、これでまた広島弁に対する誤ったイメージが広まるんでしょうね。
ボクも広島に転勤してきた時に「じゃけ」があまりに軽いノリで使われるのに驚いたものです。てっきり、低い声で「じゃけぇー」ってやるものだと思ってましたから。
そんなの菅原文太だけです。
音戸舟唄の皆さんも軽い感じで「じゃけ」って言います。
呉の街が映っていると思うと見ようかって気になるんですが、大分怖そうなのでしばらく考えます。